Photo千思万考 | |||||
仕事の関係で長く青森県に出張していた。 赴任当時は連日、残業の山。週末の日曜日、自然溢れる山間の温泉を求めてドライブを楽しんだ。 (当時の愛車は、MITSUBISHIパジェロ3500GDIショート) そこで見つけたのが「奥薬研温泉」。 修景公園奥薬研レストハウスのM本さん(現在は退職されている)ご夫婦には仲良くさせていただいた。 実は今年の8月に「青森ねぶた撮影」に出かけた際に、アスパム広場で下北物産を販売している M本さんから声を掛けていただき「大感激!」。数年ぶりの懐かしいお顔を拝見した!! 「薬研(ヤゲン)」とは、漢方薬などをつくるとき、薬種を細粉にひく(粉砕)のに用いられる器具。 受け側容器(小舟と呼ばれるらしい)の断面がV字形となっているところから、江戸時代初頭に作られた 城の防御施設において、断面V字形の堀を「薬研堀」と称していた。 因みに車輪みたいなのは「薬研車」と言うらしい。 ここ薬研渓谷がV字に似ていたことから・・・と命名さたらしい(色々な説有り)。 薬研=くすりおろし とも言う。 旧大畑町の港から直線で約10Km、大畑川に沿って大滝山を目指すと手前に薬研温泉、 そして大滝山の向こうに「奥薬研温泉」がある。(恐山の裏?の方が判りやすいかも・・・) 青森檜葉(ヒバ)が日本を代表する有用樹種であることは周知の事実。全国の約80%が青森にあるとか。 ここ奥薬研温泉の大畑川対岸には、ヒバの実験林がある。奥薬研温泉から、赤塗りの橋を渡り、 かつて大畑の町まで走っていた森林鉄道の軌道沿いに森を歩くと、厳しい自然の中で黙々と育くまれてきた、奥深い感じの森が広がっている。(夏は熊と蛇の出没に注意!) そう言えば、「青森」という名は、ヒバのうっそうとした森林に由来しているのだとか・・・。 さて、本題の「奥薬研温泉」。ここには3つの露天風呂がある。 大畑の町に近い方から、1つ目は「隠れ」かっぱの湯、現在は撤去されて・・・(涙) 近くに龍神が祀ってあるので、「龍神の湯」とも呼ばれていた。 森林作業の人達が仕事の後に、湯っこさ入るか~(青森人なら・・・)と言う調子で入れる、 大畑川の直ぐそばにある湯だ。 ご覧の通り、脱衣所などはなく、服を脱いで身体を流せば、後は湯に浸るだけ。 暖まれば、簀の子の上で大の字になってcooling!! (川に飛び込む人は聞いた事がありません) さらに上流を目指すと、左手に「元祖」かっぱの湯が現れる。 昔は旅館の専用露天風呂だったそうだが、私が初めて訪れた2001年9月には、 既に露天風呂だけになっていた。 雨の後の湯温は低く、90分も入っていたこともあったが、体表面の水分をぬぐい去ると 「身体が芯から温まっていた!」とはこういう事か?と感激した記憶がある。 当時は混浴。現在は時間制の男女別管理がされているとか・・・ 3つめが石積みの野趣あふれる「夫婦(めおと)」かっぱの湯。別に夫婦のかっぱが 居るわけではないが、この露天風呂はむつ市が経営する「修景公園奥薬研レストハウス」 に併設されている。(入浴料:市外在住者200円) 平成19年に足湯が出来たが、これは観光バスで訪れる観光客用のもの?? 泉質は単純泉。源泉温度は60~70℃とかなり高温。元祖かっぱの湯に近い源泉から湯を 引いて、この石積みの壁から地下水と混ぜて、石造りの浴槽へ流し入れ水温調整されている。 当然、源泉掛け流し 勿論、石けん類使用禁止 である。 奥薬研温泉の開湯は、862年(貞観4年)、恐山を開山した慈覚大師円仁がこの地で道に迷い 大怪我をした時、辺りに住むかっぱに助けられて、この「かっぱの湯」に浸からせてもらって怪我 を治したという言い伝えから、かっぱの湯と呼ばれている。 したがって、開湯は「かっぱ様」と言う事になるのである。 高野山、比叡山と並ぶ日本三大霊場の一つである恐山の開山は貞観4年(862年)。 開祖は天台宗を開いた最澄の弟子、「慈覚大師円仁」・・・と恐山の紹介パンフに記載有り。 奥薬研で慈覚大師円仁さん ご本人が大ケガをした頃だ!! 円仁が唐に留学中、 夢で「汝、国に帰り、東方行程30余日の所に至れば霊山あり。 地蔵尊一体を刻しその地に仏道を広めよ」という御告を授かった。 円仁はすぐに帰国し、夢で告げられた霊山を探し歩いたそうな。苦労の末、 恐山にたどり 着いたといわれている。 (恐山を知り尽くした横浜タクシーのI田所長の名調子!に乗せて教えてもらった情報で~す) 長いブログにおつきあいいただき・・・そろそろお腹も空いてきやした。 ここ修景公園奥薬研レストハウスでは、大畑名物の「イカスミラーメン」が食べられる。 初めて食べたときは、大きなやり烏賊が一杯ラーメンどんぶりに横たわっていたが、数年前から この烏賊を食べきれないお客さんが増え「もったいない」のでと、輪切りで提供され出した!! これを目にした小生は猛烈に抗議を申し込み、写真の「子持ち烏賊一杯が入ったメニューに変更 してもらった」、小生の気持ちの入ったラーメンである。是非、ご賞味あれ!! 麺は黒く、スープは塩味!!ホタテは陸奥湾産!! 恐山温泉は、強烈な硫黄泉!数キロしか離れていない裏山の奥薬研温泉は無色透明の単純泉。 どちらがお好みかは、皆さんのご判断で・・・。 温泉好きの私からは、奥薬研→恐山温泉をお薦めしたい。(硫黄は洗い落とさない方が良い!) 最後に、奥薬研夫婦かっぱの湯に入る「スペシャル入浴法」をお教えしよう。 奥薬研温泉にゆっくり浸り、頭を縁の石に乗せたら、全身の力を抜いて・・・。呼吸に合わせて 身体が少し上下するものの、血行が改善され、腰痛、肩こりが(結構)改善される はずである。 ただし、入浴中、他のお客さんが居ない時にお願いします ヨ!! ・・・と言う訳で、今回はブログ作りの基本操作習得のため、紹介ページになってしまった。 でも、nyankoさんから Photo Scapeを使って写真アップ法を教えていただき、 写真掲示のtechniqueや、見栄えの改良も出来ました・・・。(nyankoさんありがとう!) 次回は、「2012SENDAI光のページェント撮影記録」を載せたい!と心に誓って、 東北新幹線に乗車します。 目指せ Great weekend! さて、どんな写真が撮れるやら・・・。 piyopapa
by piyopapa0711
| 2012-12-13 00:22
| 紀行
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